
『「子宮内膜間質肉腫」と闘いながらシンガーソングライターとして活動』
佐脇 由佳

「子宮内膜間質肉腫」というのが、私の癌の名前です。
珍しい症例だそうで、周りから情報を得ることがほとんどできずに今まできています。
2017年、下腹部にコロンとしたものが手に触れました。
身内に子宮筋腫をもっている女性が何人もいたので、同じようなものだろうと特に気にもしませんでしたが、念の為、近くの産婦人科を受診しました。
やはり、「女性の多くが子宮筋腫は持っているから、心配はないと思うけれど、経過観察のため、半年後にくるように。」ということで、半年様子を見ることになりました。
ところが、日に日に大きくなるのが触ってわかるほどで、半年後、受診をすると、先生が慌てて「すぐに大きな病院で検査をしてください。今すぐ予約を取りますので。」と。
その後、市立札幌病院へ通院開始。
癌の所見はないけれど、あまり一般的でない成長の仕方をしてること、大きくなるスピードが速いことから、手術をすすめられました。
体にメスをいれることが怖い私は、主治医の提案を受け入れられずに、セカンドオピニオンを受けることにしました。
ところが、セカンドオピニオンを受けにいった先の先生から、「こちらが私の患者さんの画像、こちらがあなたの画像、そっくりでしょ?この患者さんね亡くなりました。このままだったら同じことになりますよ。」
と、厳しい言葉に、泣く泣く元の病院で手術を受けることに。
開腹での子宮全摘出を勧められましたが、なんとか腹腔鏡手術で、腫瘍のみの摘出にしてほしいと私の希望から、
すでにかなり大きくなっていた腫瘍を、まずは腹腔鏡手術で取り出すことの可能な大きさに縮める治療が始まりました。
女性ホルモンを減らす薬を投薬すると、翌日には大量出血、その後は身体中の冷えやだるさ、ホットフラッシュなど、更年期の症状と思われる不調が続き、起き上がっていることも厳しい状況に。
手術可能な大きさになり、摘出をすると、病理検査の結果、「子宮内膜間質肉腫」であることがわかりました。
症例数の少ない希少がんだそうです。
手術で腫瘍は取ったので一安心と思っていましたが、手術から3年後の2021年に再発。
やはり成長スピードがかなり速く、一旦様子見にしたものの、次の検診では、「すぐに手術しましょう。今回は子宮は残せません。付属器官も切除します。」と先生から厳しく言われました。
また、その時点で右側に大きく成長していた腫瘍から大動脈を通って、全身にがん細胞がとんでいること、肺に転移があることもわかりました。
1度目の手術の時同様、ホルモン治療で腫瘍を小さくしながらの手術準備。
しっかりと取っていただいたおかげで、その後の再発はありませんが、2024年に肺に新たな転移も見つかりました。
現在、肺にある転移がゆっくりと大きくなってはいるものの、様子を見ています。
2度の手術の度に使ったホルモン治療をすれば腫瘍は小さくできるそうですが、
体調が著しく悪くなること、精神的も大きなダメージがあり、毎日「死にたい」と思うほどに辛かったこともあり、積極的治療はしていません。
2度目の手術のあとから、後遺症で痛み、冷えなどがあり、特に右足が氷水に足をひたしているかのような冷たさと違和感で、 日常的に右下半身がひどく不調のままなので、その緩和のために、マッサージや漢方などのサポートを受けています。
今後どのように変化していくかわかりませんが、この経験を自分の活動である音楽へと生かし、 日々の活動を楽しみ、心も体も元気で日々を過ごしたいと思います。
以前の出演について、以下がURLとなります。
https://www.youtube.com/watch?v=fSadP9ALewg
また、佐脇由佳公式ホームページや公式youtubeもお知らせします。
https://www.kirarinto-yuka.com/
https://www.youtube.com/c/YukaTube
北海道拠点に、演奏活動、 札幌ドームや札幌コンサートホールkitaraでのイベント出演、 神社社殿でのライブの出演、 高校での特別講師・講演会講師、 企業への楽曲提供やテーマソングの書き下ろしも行う。
身体と呼吸を整えるボイストレーナーとして、子どもから大人まで、初心者からプロを目指す人まで幅広く指導。 韓国アーティスト事務所練習生輩出。