市民のためのがん治療の会
市民のためのがん治療の会
たばこ煙害死なくそう。受動喫煙のない国に。

『がん患者、主婦、医療者、アスリートたちが一斉に立ち上がります』


東京大学医学系研究科国際保健政策学教室
渋谷健司
先週、禁煙ジャーナル編集長 渡辺 文学氏の『禁煙・嫌煙権運動40年を振り返って』を掲載しましたが、 国会では受動喫煙の防止策についての調整がデッドロック状態です。 この状況に東京大学医学系研究科国際保健政策学教室渋谷健司先生などが中心になって、厚生労働省案を支持し、 世界で取り組まれている「建物内禁煙」の実現を願う活動を開始されましたので、ここに掲載することといたしました。
なおこれは、2017年5月24日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行のものを転載させていただきました。http://medg.jp お礼申し上げます。
(會田 昭一郎)

今、受動喫煙の防止策を盛り込んだ法案のとりまとめが難航しています。

広く「建物内禁煙」を目指す厚生労働省案に対し、与党内からもっと緩やかな内容にすべき、という意見が強く出されています。

職場や飲食店をはじめ、公共スペースで他人のたばこの煙を吸ってしまう受動喫煙を確実に防止すべきです。 私たちは、世界で当たり前の「建物内禁煙」の実現を強く望みます。 なぜなら、「建物内禁煙」によって、「分煙」では防げない「煙害死」を無くすことができるからです。

1本もたばこを吸わない自分の家族が、飲食店や職場でたばこの煙を長年吸い、がんや心筋梗塞で倒れ、亡くなってしまうことを想像してみて下さい。

受動喫煙によって、日本では毎年15,000人が命を落としています。これは、交通事故による死亡者数4,000人を遥かに上回ります。

受動喫煙は喫煙マナーで解決できる問題ではありません。

受動喫煙を確実に防ぐ方法は、「建物内禁煙」です。 既に、世界では、職場や飲食店など公共スペースにおける喫煙を罰則をもって禁止する法律を作っています。 しかし、日本では、対策が遅れ、受動喫煙による健康被害を生み出し続けてきました。

私たちは、受動喫煙による健康被害を確実に無くすために、厚生労働省案を支持し、世界で取り組まれている「建物内禁煙」の実現を願います。

<お願いしたいこと>

1.Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSやブログなどで、受動喫煙の健康被害をなくすために「建物内禁煙」の実施を求める投稿をお願いします。 その時、ハッシュタグ(#)は、“#たばこ煙害死なくそう”を付けてください。

(その他のハッシュタグ)
#禁煙声明賛同 この声明の賛同者として名前を載せてもいいとき
#受動喫煙で死にたくない 以前から受動喫煙対策で使われているもの
字数に余裕があれば追加してください。

2.科学的根拠や最新の動向についての発信に耳を傾け、まわりの方と共有してください。 また、受動喫煙対策を取ることの重要性などについて、まわりの方と話題にしてください。

<受動喫煙対策、「日本は新興国以下」とハーバード大教授が警告>

ダイヤモンド・オンライン 5/22(月) 6:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170522-00128912-diamond-soci

<筆頭発起人>

渋谷健司(東京大学大学院 教授)
イチロー・カワチ(ハーバード公衆衛生大学院 教授)
小林りん(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 代表)
為末大(元ハードル日本代表)
中室牧子(慶應義塾大学 准教授)
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